
私は脳だけの存在かもしれないし、
ここはマトリックスの世界かもしれない。
あるいはシングルプレイのゲームのように、
「早く集団戦に行こうってば」
「合流してくれよ!」
この世界に存在するのは、私ひとりだけかもしれない。
要するに、この世界が本物か偽物か、私にはわからない。
だが、本物だという証拠はどこにもない。
だからこの世界は、偽物も同然だ。
私の自我は、この世界を基準にして作られたし、
私にとって、この世界の外には何もない。
だからこの世界は、私にとって本物も同然だ。